パーソナルトレーニング 皮膚刺激

辛いかゆみがアレルギーでも止める一番良い方法は掻くことと冷やすこと

アレルギーが出ると、からだがかゆくなり、服の上から掻いてしまいます。肘のあたりにかゆみが出ると直接掻いてしまうので、皮膚が赤くなりボロボロになっているんです。病院では抗ヒスタミン薬を処方されましたが、薬が切れたらすぐにかゆみが出てしまいます。かゆみも大変ですが、皮膚がボロボロになるのがとても嫌なんです。自宅で家着になるとおしりも直接皮膚を掻いてしまい、睡眠中もかゆみが出るので、眠れない日が続くこともあります。かゆみを抑える何か良い方法はありますか?教えてもらいたいです。

このような「かゆみを抑える」方法をこの記事では解説します。

私は大阪を中心に女性限定、自宅出張スタイルでパーソナルトレーニングを21年実施するトレーナーのtakです。
トレーニングセッションの内容が皮膚接触で脳から身体の筋肉の運動、ホルモンバランス、免疫などを変えるアプローチを行なっています。

医学的に原因がすべて分かっていないかゆみ。何からの外的な刺激からかゆみが出ると掻かずにはいられなくなります。掻くとかゆみが少しなくなるので、掻くことが止められない反面、掻いた患部の皮膚はボロボロになるから掻くの止めることに多くの人が辛い思いをします。

そんなあなたはアレルギー反応でかゆみを止めるにはどうすればいいのかとお悩みですよね。

私が見ているお客さまにアレルギーで皮膚がかゆく、すぐに掻いてしまい辛い状態を何度も見てきているので、かゆみを抑える大変さはとてもよく理解ができます。

しかし、かゆみを抑えるには、掻かない方が良いのではなく、少し掻いた方が抑えられるのです。

この記事では、かゆみを掻く行為でもかゆみがマシになり、掻いても皮膚を痛めないでいられる手順を書いていきます。

特別な薬も道具も必要なく、掻く、冷やす、角質を守るの手順を実践してもらうだけなので、誰にでも簡単に日常生活内でできます。
その結果、かゆみを抑えることができ、かゆみを我慢しなければいけない生活から離れられますよ。

ぜひ最後までお付き合いくださいね。

この記事を読んで分かること

  • かゆみを抑えるには、掻くのを我慢しないこと
  • かゆみを抑えるには、掻く刺激で痛覚から抑えていく
  • かゆみを抑えるには、「掻く」「冷やす」「オイルで角質守る」の3つ

目次

アレルギーが出るとかゆみが抑えられない(問題)

アレルギーで皮膚が反応するとかゆみが生まれ、なかなかかゆみを我慢するのは難しく、1度掻いてもまたかゆくなるものです。

軽く掻いた後保冷剤で冷やすとかゆみを抑えることができる(解決)

かゆみを抑えるには、かゆみを掻かないように我慢するのではなく、かゆい部位を掻く刺激を皮膚に入れる方がかゆみは抑えることができます。

かゆみを掻くのは皮膚にとってやらない方がいいのですが、かゆみを我慢すると脳からヒスタミンというかゆみ神経伝達物質を放出してしまうので、かゆみは我慢しないことが良いのです。

かゆみは掻く刺激で痛覚にスイッチ入れると抑制されるため(理由)

かゆみは掻く刺激で痛覚にスイッチを入れると、痛覚からかゆみの神経線維に抑制する物質を放出してくれます。

かゆみを我慢するより、かゆみを感じたときは、素直に掻くことでかゆみを抑えることができます。

かゆみは皮膚から脳にかゆみの神経伝達によってヒスタミンを分泌し、1分から5分は1度の分泌で続くとされています。

夢を追うあなた
掻いた後にまたかゆくなるのは、同じ神経伝達によってかゆみが出てるの?
tak
そうです。かゆみを感じる神経はかなりゆっくり皮膚に伝達するので、20分以上かゆみの感覚範囲内は同じ神経伝達から繰り返されているのです

かゆみは独自のゆっくりと伝達するC線維で脳に伝わる(説明)

かゆみはかゆみ独自のC線維と言われるゆっくりと感覚を脳に伝達する神経線維ですので、かゆみを掻いてもすぐに抑えることはできません。かゆみはC線維によって脳からゆっくり皮膚に伝わり、ゆっくりと脳に感覚を伝えます。

皮膚にアレルギー反応が出て、脳に伝達された後、かゆみを作るヒスタミンが分泌されても皮膚に感じるのは1分以上後です。

夢を追うあなた
ゆっくりとかゆみが伝わるのとかゆいときに掻いてもいい関連性がよく分からないな
tak
かゆみをヒスタミンで皮膚に伝えるのが1秒以上後なので、かゆみを我慢すると皮膚に時間がずれて伝わるので、かゆみを我慢するのは不可能という意味です

夢を追うあなた
なるほど。かゆみを我慢しない方がいいんだね

かゆみは皮膚に外的な刺激で脳がヒスタミンを分泌し、皮膚にかゆみを伝達しますが、脊脳で放出されるかゆみのヒスタミン物質はかゆみが出て掻いたとしても、数分後にかゆみ抑えることになります。

かゆみを抑えるには脳、神経、皮膚から抑制させる日常生活でできる方法(具体例)

かゆみを抑えるには、掻く行為(神経)冷やす行為(脳)オイルを塗る(皮膚)の3つの実践で、かゆみを抑えることができます。

  • 掻く行為:皮膚を掻くとかゆみの部位に痛みを発生させるのでかゆみを痛覚神経から抑制物質が出る
  • 冷やす行為:冷感はAδ(デルタ)神経線維はC線維より太く脳への伝達が早くヒスタミン抑制させる
  • オイルを塗る行為:皮膚の表面の角質にオイルを塗ると掻いて組織が壊される部分をコーティングでき炎症を防ぐ

5回掻いて1回休憩サイクルで掻く

冷えたものでかゆい部位に1分間あてる

冷える感覚を受ける冷感と言われる神経線維は、Aδ線維でかゆみを伝達するC線維より太い神経線維です。
冷感を感じる冷受容器は、25度以下の温度であると反応してくれます。

水道の水は冬場で6度、夏場で30度と水道局は報告してますので、10月から5月ぐらいまでは25度以下の水温となります。掻いた後に水道の水を流すのも冷受容器を反応させ、脳にかゆみ感覚より早く感覚情報を伝達してくれて、ヒスタミン抑制になります。

参考記事:大阪水道局

大阪市水道局

冷蔵庫で冷やしてるペットボトル、瓶に入った調味料などを掻いた部位に当てるのも冷受容器を反応させます。
冷えたものが25度以下に保たれていても冷受容器は最初に当てたよりも徐々に反応は鈍くなります。

神経活動の機能とは、刺激を新しくしないと感覚を脳に伝達してくれなくなります。
神経活動は、ニューロンと言われる神経細胞を次々と経由し、興奮させていかないと途中で抑制がかかってしまうのです。

冷受容器だと、皮膚、脊髄、脳幹、視床、大脳皮質とニューロンを変えていく必要がありますので、そのために冷たい感覚を新しくすることです。

最初に当てたペットボトルを5分使ったら、違うペットボトルを冷蔵庫で冷やしておいて、次に新しいペットボトルをかゆみの部位に当てるようにしてください。

5分おきに冷えたものを変えていくと、冷受容器が反応し続けてくれるので、ヒスタミン抑制できる脳の部位までニューロンを変えながら感覚を伝達してくれます。

ベビーオイル、馬の油などのオイルを塗る

まとめ:軽く掻いた後保冷剤で冷やすとかゆみを抑えることができる

かゆみを断ち切る方法で女性のアトピー皮膚炎で傷ついた皮膚を回復

かゆみを断ち切る方法でアトピー性皮膚炎を回復

アトピー皮膚炎で悩む女性が急増している。あなたはかゆみに苦しんでいるからだから逃げ出したいですよね?

アトピー皮膚炎の女性にどのようなパーソナルトレーニングで介入すればいいのか、日々悩み続けているトレーナーのtakです。

アトピー皮膚炎は、皮膚に炎症が起きて、かゆみによって皮膚の表面が切れたり、ただれたりする症状が見られます。

薬の開発もあって、昔ほど顔が赤くなって見ていても辛そうな人は見られなくなっています。皮膚への刺激をソフトにするという知識の増えたこともあって、アトピー皮膚炎と分からない人も多くいます。

わたしはお客さまのご紹介のご縁もあって、アトピー皮膚炎の女性を何名か見る機会ができました。そのような女性を見ると、かゆみが突発的におそってきて、たまらなくなるみたいですね。

そうなると、赤くなった皮膚に炎症が起きるので、塗り薬で対処するようですが、そうなってしまう自分がとてもストレスになって、自分が嫌になるんです。

アトピー皮膚炎を抱えてる女性はお肌をあまり出さないファッションをしていて、人に見せないようにしています。
このような工夫からアトピー皮膚炎の皮膚のかゆみや痛みの辛さを共有できる人もおらず、多くの方は自分ひとりで症状を抱えているんです。

今回の記事では、アトピー皮膚炎がどうして起こるのかを詳しく説明していきます。そして、アトピー皮膚炎の辛さから逃げ出せるように、皮膚のメカニズムを知ってもらい。からだの原理を理解して、あなたに合った改善方法をご提案していく文脈で書いていきます。

そして、不快なからだをあなたの力で改善し、快適なからだにして、生きることの質を高め、好きなことを余裕をもって見つけていけるあなた自身にしていきましょう。

アトピー皮膚炎が起こる2つの要因を知って、改善させていきます

コーンアトピー皮膚炎かゆみ悩み

隠された女性の苦痛。あなたはずっとかゆみと闘って生きてきたんですね。誰にも言えず、苦痛が脳で加速する脳内物質も出されて、100倍ぐらいに達するまで大きくなってましたね。でも、今日からもっと改善して、楽になっていきますから、安心してくださいね。

早速、アトピー皮膚炎の本質を追求していきます。
アトピー皮膚炎には2つの要因があります。

それは、

  • 皮膚バリア機能の異常
  • アレルギー炎症

アトピー皮膚炎がどうして起こるのかは、実際のところ完全には分かっていません。
皮膚バリア機能の異常やアレルギー炎症は、そうなってしまったからそうなんだとしかいえないのです。

これがあなたを苦しめるんですよね。あなたが抱える必要はないはずなのに、皮膚が過剰な反応をしたからということです。

皮膚バリア機能の異常は、通常なら感じないのに感作(かんさ)といって皮膚の感覚がとっても感じやすくなってしまっています。空気中に飛んでいる気体や紫外線、重力の皮膚に対する負荷などに皮膚が興奮し過ぎたためです。
あなたが望んでそうなった訳ではないのです。

だから、アトピー皮膚炎になって皮膚にかゆみがあるのを、あなたは抱える必要はありません。皮膚がたくさん反応してしまいました。

アトピー皮膚炎を改善するには、ここでテーマが見えてきます。
それは、感作した皮膚のセンサーを抑えることができたら、改善するのではないのかという希望です。

あなたは原因不明のアトピー皮膚炎に悩んできました。病院をいくつも変えて診断してきた方もいます。そこでの答えは、何も分からないから、とりあえず薬を出しておきましょうというオチです。

なんとかしてや!わたしの人生がかゆみで苦しめられるのって不幸だよ。

皮膚バリア機能の異常は角質層の水分保持できない脂質が増えたため

皮膚バリア機能の異常は、表皮(ひょうひ)の角質層で起こります。
一番外界に接してくれているところですね。あなたの健康を外界の侵入する外敵から守ろうとしています。

さっきも書いた、感作という興奮過剰反応が、水分量を落とし、角質層を固くしていったのです。

正常な皮膚とアトピー皮膚炎の皮膚の違い

アトピー皮膚炎の皮膚は水分を保つ機能が弱くなっています。

  • セラミド=水分保有力を持つ脂質
  • スフィンゴシルフォスフォリルコリン(長い!)=水分保有力の少ない脂質

あなたの皮膚の角質層には脂質で出来ていることがわかりました。食事で摂取する脂質が直接関与するのではありません。ここでは、構造体としての脂質です。自然界の土、水、木のような最小の構造の形です。

あなたの皮膚は生まれた後、感作を起こしました。あなたの皮膚は感度が良かったんです。これはセンスですよ。受け入れられる範囲が強く、大きかったんです。その分、皮膚のセンサーはたくさん受け入れ続けてしまって、角質層は傷ついていきました。長い名前のスフィンゴシルフォスフォリルコリンが増加して、角質層が硬くなったんです。

アトピー皮膚炎になったのは、あなたの責任ではありません。皮膚が感作したからといって皮膚にも責任はなく、感度が良かっただけです。

アトピー皮膚炎の原因は脂質代謝異常とされていたが、かゆみで掻くことで起こるとされた

角質層が硬くなって、水分保有が低下します。すると、極度の乾燥肌になって、角質層にスフィンゴシルフォスフォリルコリンが増え、セラミドが減ります。スフィンゴシルフォスフォリルコリンは皮膚に軽い炎症が起きたときに作られる脂質です。

炎症が皮膚に繰り返し伝わると、発熱が起こり、そこが気になり、触りたくなります。そのうち、皮膚のセンサーがどんどん感作され、かゆくなっていき、掻いてしまうことがアトピー皮膚炎の原因ではないかと考えることができます。

  • あなたの皮膚の感度が良すぎた
  • 抑えるために皮膚を何度も触れる
  • 炎症物質のスフィンゴシルフォスフォリルコリンでセラミドが減る
  • 角質層の水分量が減り、硬くなって炎症が進む
  • 炎症を抑えるためにまた触れることでかゆくなる

これがアトピー皮膚炎になり、皮膚が炎症で赤くなり、何度も触れることでかゆみに発展していくのです。

硬くなった角質層はバリア機能の異常で異物が侵入する

あなたはアトピー皮膚炎になったのは何も悪くないことは理解できましたか?

メカニズムを知ることで、現実の症状にたいする反応をあなたはコントロールできてくると思います。

スフィンゴシルフォスフォリルコリンが炎症を作るのはわかりましたね。アトピー皮膚炎はさらに炎症を増やします。角質層が乾燥により硬くなると、掻くことで亀裂ができます。そこから皮膚の中に侵入してくる物質があります。

少し想像するのが容易でなくなってきます。あなたの皮膚内に侵入する物質は空気中の分子で、目に見えないものだからです。
侵入物には分子の大きいものと小さいものがあります。

  • 分子量の小さな皮膚刺激物=直接皮膚内部に入り、角化細胞、肥満細胞、血管内皮を刺激=炎症物質サイトカイン放出
  • 分子量の大きなもの=角質層バリアが壊れる=タンパクが侵入=アレルゲン

炎症物質サイトカイン
細胞間で互いの機能を調整し合う。
細胞を増殖させると同時に炎症反応を引き起こすものもある。
リンパ球、炎症細胞、角化細胞がサイトカインを作り出す。
サイトカインには、インターロイキン(IL)、インターフェロン(IFN)がある。

アトピー皮膚炎のかゆみの原因はどこからきているの?

あなたがもっとも苦しいと感じているのは、かゆみですよね。皮膚が赤くなっても自分を鏡に映さなければ、気づかずに済みますが、かゆみだけは掻かずにはいられません。

このかゆみはどんなメカニズムで生じるのかを探っていきましょう。

かゆみ=超敏感な皮膚

あなたが住んでいる自宅の近所で大きな音で音楽を聴く人がいるとします。最初はそんな気にならなかったのに、そのうち気になってきました。そうなると、少し音が鳴っただけで、あなたはビクッとします。これは音ですので、聴覚神経の感作です。

かゆみは、皮膚がバリア機能が壊れた角質層から侵入してきた皮膚刺激物やタンパクにセンサーが超敏感になっているところからきています。

皮膚は外部から侵入する物質をバリア機能として防いでくれています。
それが、水分保有力が落ち、乾燥することで、皮膚内に皮膚刺激物質やタンパクが侵入して、皮膚の神経を刺激します。

角化細胞が刺激物に反応して産生するサイトカインや神経ペプチドなども神経を刺激します。
サイトカインは肥満細胞を刺激して、かゆみ物質のヒスタミンを放出させます。

かゆみは掻くとさらにかゆくなっていく=イッチ・スクラッチサイクル

あなたが苦しんでいるかゆみ。
最近では、脳科学、神経生理という学問がたくさん研究してきてかゆみのメカニズムも説明できるようになっています。

かゆみは、掻いたらだめ。でもかゆいから掻いてしまう。自己嫌悪の極み。掻くななんて言わないで。あなたにはわたしの辛い気持ちなんてわかってくれないわ。

『無性にかゆくてたまらない状態』は、『イッチ・スクラッチサイクル』というかゆみの苦しみの根源があります。
かゆいから掻く。掻くからまたかゆくなる。どんどん炎症が増える。

皮膚呼吸を促すプロが教える『皮膚の弱さ』を改善する表皮の炎症反応をあえて起こす方法。
っていう記事でも書いたんですが、皮膚には3つの層があります。

  • 表皮(ひょうひ)
  • 真皮(しんぴ)
  • 皮下組織(ひかそしき)

表皮が一番外界と接している。
かぶれや虫刺れは表皮で起こる。
じんましんは真皮で起こる炎症。

アトピー皮膚炎のかゆみは、イッチ・スクラッチサイクルというかゆみの悪循環になっています。

知っておいて欲しい、イッチ・スクラッチサイクルの中で出るある顆粒物質があります。
それは、

マスト細胞脱顆粒(だつかりゅう)

マスト細胞といって全身の細胞に組織化されています。この細胞に分子がひっつき、この細胞内の顆粒が放出され、中にあったヒスタミンが全身にばらまかれます。
すると、ヒスタミンはかゆみを誘発する物質ですので、全身がかゆくなります。

神経系の興奮作用の軸索反射(じくさくはんしゃ)でかゆみはマックス

サイトカインが出ると、神経系の興奮につながります。
あなたがかゆみに苦しんできた事情がとってもよくわかります。
一緒にかゆみのメカニズムを知って、脳の神経系をコントロールして、かゆみをなくしていきましょう。

このサイトカインが神経系を興奮させ、『軸索反射(じくさくはんしゃ)』という反射が起きます。
この作用は、かゆみの増幅につながります。
無性にかゆくなる。たまらないから掻いてしまう。そこから炎症が増える。この最悪なパターンが繰り返されるのです。

かゆみを途中で止める方法。かゆみを止めれば炎症が抑えられアトピー皮膚炎は改善

イッチ・スクラッチサイクルという負のスパイラルを止める必要があります。
このサイクルをどこでもいいから、断ち切っていくことです。

ご提案します。

  • 寝る前の手を固める。
  • ミトンという手を完全に覆った手袋とパジャマにくっつける。
  • 『亜鉛華軟膏(あえんかなんこう)』を塗る。

イッチ・スクラッチサイクル
掻破(そうは)ー表皮細胞が傷つくー炎症が起きるー皮膚炎が悪化ーかゆみ
この負のサイクルがアトピー皮膚炎を抱える方に続いてしまう。
表皮細胞が傷つくと、サイトカインが放出され、軸索反射、マスト細胞顆粒が放出される。

かゆみのメカニズムは掻くことから負のスパイラル。かゆみを断ち切る方法は?

アトピー皮膚炎かゆみ負スパイラル
スフィンゴシルフォスフォリルコリンが増え、水分保持力のセラミドが減ることから、アトピー皮膚炎を抱える方は、乾燥性皮膚炎になっています。おそらくあなたのお肌も水分の少ないかさかさしているのではないでしょうか。

乾燥肌は、『ささくれ』という皮膚の角質層が適切な立体性が失われて、かゆみを誘発させます。
改善策として、油分をどうやって保有させるかと、軸索反射やサイトカインが過剰に出されるのを抑制するのかです。

角質層のターンオーバー(新陳代謝)を促進させる入浴、保湿、睡眠の実践

乾燥肌をしっとり肌へ変革させる5つの要素があります。

  1. 表面の古い角質(皮膚の表面細胞)を落とす
  2. 角質に水分を含ませる
  3. 水分を含んだ角質オイルで保湿する
  4. 水分蒸発を防ぐため、肌を天然繊維の衣類でカバーする
  5. ぐっすりと眠り、新しい皮膚細胞の生まれ変わりを促す

ここでアトピー皮膚炎を改善するには、快適な睡眠が大きく関連します。

以前書いたあなたは睡眠を適当に考えてませんか?ぐっすり睡眠で肌荒れを改善し美的で人からモテるあなたにしよう。という記事でも書きましたが、快適な睡眠は感覚的にいうと『ぐっすり睡眠』です。

ぐっすり睡眠にさせるには、

  • 入眠時間を成長ホルモンとメラトニンがちょうど高くなる交差点の1時から2時にする。
  • 眠る前に目をつぶって、超理想の未来を浮かべる。セロトニンとオキシトシンをあなたの皮膚の皮下組織に満たす。
  • 夕食のタンパク質を増やし、メラトニンの原料のセロトニンを高める。

です。

これを実践して頂き、快適な睡眠である『ぐっすり睡眠』を脳に覚えさせましょう。

乾燥肌をしっとり肌に変えるために、『入浴』と『保湿オイル』と『睡眠』の組み合わせが必要です。
炎症を抑制し、かゆみをとめるには、一番が『睡眠』ということは脳にしっかり残しましょう。

保湿オイルの選択肢は?

『入浴』『保湿オイル』『睡眠』でする夜のお手入れ方法

  1. ぬるめのお風呂にゆっくりと入る
  2. 古い角質を柔らかいタオルとせっけんで軽く洗い流す
  3. からだを洗った後も、浴槽で角質を十分にゆるめる
  4. 湯上がりは、肌に水分が残るようにやわらかい布でからだをさっと拭くだけにする
  5. まだ皮膚が湿ってるうちに、炎症部分に保湿オイルをたっぷりと塗る。必ず、湯上がりの3分以内の行うこと
  6. からだの炎症には、オイルを塗ったうえに長袖の肌着を着て患部をカバーする
  7. 首の炎症には、ベビー用のガーゼタオルなど柔らかい布でネックカバーをするなどの工夫をする
  8. 手の炎症は、手袋をしてカバーする
  9. 顔には、化粧用のフェイスマスクを使うと良い
  10. 布団に入ったら、いちばん楽な姿勢で眠る
    アトピー肌を自分でなおす 著;長岐俊彦 コスミック出版

まとめ;アトピー皮膚炎にかゆみは掻くことを抑えることで改善する

アトピー皮膚炎でかゆみが起こるメカニズムについて見ていきました。

あなたの皮膚は生まれた後に、皮膚のセンサーの感度が良く、感作という神経系の強い興奮作用を覚えました。
これによって、角質層の脂質がベースであるセラミドがスフィンゴシルフォスフォリルコリンに変化し、乾燥肌になりやすい皮膚となりました。

そして、
角質層のターンオーバーが遅くなり、炎症物質のサイトカインが放出し、さらに炎症を抑えるために自分で皮膚を触れ、血流が増えることで、さらにヒスタミンが発生し、神経系のかゆみが繰り返されるイッチ・スクラッチサイクルというかゆみの悪循環が起きてしまっています。

かゆみを抑えることでアトピー皮膚炎は改善します。

  • 入浴
  • 保湿オイル
  • 睡眠

をうまく日常化させ、かゆみを自分で抑えることができる生活習慣にしていくことで、かゆみから解放されるのです。

  • この記事を書いた人
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たかひと |コンサルタントコーチ

大学生の20歳にパーソナルトレーナーで個人事業主に。そこからビジネスをスタート。大学卒業後も就職はせずそのままビジネスの世界に。トレーナーとしてマンツーマンで人のカラダを向き合うにつれ、ココロへの関わりの重要性に気づき、大学院で臨床心理士を取得。その後重度精神疾患病棟担当。そこで関わった患者さんに気づいた脳特有の動き。ココロが止まり、脳内の神経作用だけが暴走してしまう反応を見て、脳とココロを分ける体感が得られるようになった。 カウンセラー活動しながらリアルでビジネスを実施。2017年までに13事業を運営し総売上は15億円。しかし固定費をかけすぎて収益化が難しくなり38歳で全ビジネスをクローズに。そこから2年間無職時代を経て、2019年にコンサルティング事業をスタート。意識のつなぎ方を変える時間共有を生み出して乗り越えにくかったビジネスの壁をカンタンに越えられるようになった。 カウンセリングは25,000人以上。
コンサルティングは4,000人以上。

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