食物繊維を食べる腸内フローラは短鎖脂肪酸を作る｜脂肪細胞増えるのを止める

腸内フローラでやせ型体質になろう

という悩みにこの記事ではお答えします。

わたしはパーソナルトレーナーを21年やってきたトレーナーのtakです。
ダイエットブームでパーソナルトレーナーがメディアで発信されて世間に認知されましたが、そんなブームの前からパーソナルトレーナーをやっています。

わたしのパーソナルトレーニングのテーマは一人一人の合った体質に近づける姿勢や筋肉、皮膚、生活習慣をプログラムさせる考え方です。

この記事では、運動や食事を見直したのに脂肪が落ちない女性に合った内容です。

腸内フローラにやせ型体質を作るタイプがあるのです。
その腸内フローラが少ないと脂肪細胞が増えるのを防げません。

この記事ではやせ型体質を作る腸内フローラの知識の提供とその腸内フローラを増やすためにやれる生活習慣をお話します。

あなたのからだの脂肪が落ちないのは、運動や食事ではなく腸内フローラだったのです。

ぜひ最後までお読みくださいね。

この記事を読んでわかること

腸内フローラに肥満体質の原因があった

腸内フローラに肥満体質があった

腸内フローラの乱れが肥満体質の原因になるとワシントン大学教授のジェフリー・ゴートン氏が論文を発表しました。

今でこそアメリカではパーソナルトレーニングに普及によって肥満体質を改善できてます。
少し前のアメリカでは肥満体質による病気への悪化が社会問題でした。

ゴートン氏は、マウスを使った実験を行ないました。

ゴートン氏はこのような二つのマウスを作りました。
この二つのマウスを作る過程にも、腸内フローラを理解できる話があります。

その話とは、人の便から腸内フローラを採集したのです。
脂肪が多く太っている人の便とやせているからだの便からです。

人の便の3分の1は腸内細菌でできています。
便の中の腸内細菌を実験用のマウスに与えると人と同じ腸内フローラを定着させられたのです。

使われるマウスは、無菌状態で飼育されました。
無菌なので環境から受ける特定の体質は育っていません。
そのようなマウスに腸内細菌を与えたのです。

脂肪が多い便から腸内細菌を採ったマウスは脂肪が増殖

実験では、肥満フローラを持ったマウスとやせフローラを持ったマウスにおよそ1ヶ月間同じエサと食事量で育てました。

するとやせフローラを持ったマウスは何も変わらなかったのに肥満フローラを持ったマウスは、脂肪がどんどん増えて太っていったのです。

便をもらう人を変えて、何度も実験を繰り返しましたが、結果は同じでした。肥満の人の腸内フローラをもらったマウスは、同じ量にエサを食べているのに関わらず、太ってしまうのです。
参照；腸内フローラ10の真実｜主婦と生活社

腸内フローラの短鎖脂肪酸が肥満体質を改善させる

腸内フローラが肥満の原因になっているのでしょうか？

もし肥満の原因が腸内フローラならそこを改善すれば脂肪を増やさなくて済むので嬉しい話ですよね。
でも、実際のところ脂肪を増やす腸内フローラがいるのではなく、脂肪細胞を増殖するのを防ぐ腸内フローラがいるのです。

脂肪細胞は遺伝子の中にある増殖のセンサーが壊されると増えていきます。

脂肪細胞については、わたしのパーソナルトレーナー経験でお客様と向き合ってきて、たくさんの文献や論文から知識を得てきました。それらの記事が、女性の慢性炎症が増えている？お腹につく脂肪は慢性炎症が原因のおそれと満腹感ホルモンレプチンで脂肪を減らす｜女性が食べ過ぎを防ぎ痩せられるで詳しく書いてますので、また見ておいてくださいね。

遺伝子のコントロールで脂肪細胞は増えないプログラムを持ちます。
脂肪細胞の生命力は肥満が増えている現代で強いのがわかります。

少々運動をしたぐらいでは簡単に人のからだから消費してくれません。
それだけ遺伝子は人を活かすためにコントロールしてくれていました。

遺伝子は人の組織が脂肪細胞の侵される生命力があるのを知ってるのです。
そして自然界から体内に入ってきた細菌が腸内にうまくすみかを見つけてくれたので脂肪細胞は増えずに済みました。

高脂肪で高カロリー食の食物が摂取されるようになり、遺伝子のコントロールも難しくなってきました。
脂肪細胞を増やす人が増えすぎて研究が進み、見つかったのが脂肪細胞を増やさないでおく腸内細菌が見つかりました。

その元となるのが、短鎖脂肪酸</span>といいます。

短鎖脂肪酸は体内に入った食物の残りをエサにしたある腸内細菌が分解されてできる物質です。

短鎖脂肪酸は肥満を防ぐ腸内フローラの一種

肥満を防ぐ腸内細菌が腸内に存在するのを突き止めたのは、前述したゴートン氏です。
その腸内細菌の名前は、バクテロイデスとされるグループに属する数種類の菌です。

肥満フローラを持つマウスを調べると、バクテロイデスのグループの菌が極端に少なかったのがわかりました。
この肥満フローラをもつマウスに、バクテロイデスの菌を外部から与えると肥満体質が治りました。

バクテロイデスの菌はもともと肥満から守る働きをしています。
その菌が少なくなると「肥満フローラ」になるのです。

そこから肥満を防ぐ腸内細菌が分解し作られるのが短鎖脂肪酸。
短鎖脂肪酸は、東京農工大学特任准教授の木村郁夫氏です。

短鎖脂肪酸は、天然のやせ薬とも言えるパワーがあり、人の肥満をコントロールしているのです。

短鎖脂肪酸は脂肪細胞の増殖をストップする機能がある

肥満は脂肪細胞と呼ばれる細胞が内部に脂肪の粒を蓄え、肥大化されて起こります。

短鎖脂肪酸が腸内に不足すると、脂肪細胞の肥大化を抑制できません。
脂肪細胞の暴走にブレーキをかけるのが、短鎖脂肪酸です。

あなたが食事をすると、食べ物は胃を通過し十二指腸を経て腸内に入ります。
腸内に入った食物のうちバクテロイデスのエサになる残りカスを食べて分解して短鎖脂肪酸を作ります。

短鎖脂肪酸は他の栄養分とともに腸から吸収されます。
吸収された短鎖脂肪酸は血液内に入り、全身に運ばれて脂肪細胞にたどり着きます。

短鎖脂肪酸が脂肪細胞にたどり着いたのがどうしてわかるのでしょうか？

短鎖脂肪酸が脂肪細胞に着くと、脂肪細胞に感知するセンサー（受容体）がついているのです。

このセンサーが作動すると、脂肪細胞に連絡し、細胞は栄養分の取り込みをやめ、暴走が止まる仕組みになっています。

短鎖脂肪酸は、脂肪細胞の肥大化を防いでくれています。

短鎖脂肪酸は交感神経からの肥満を防いでいる

短鎖脂肪酸のセンサーは、木村氏の研究からGRH41といわれる組織であるのがわかりました。

GRH41は全身の交感神経節に多く発現します。
つまり、短鎖脂肪酸は交感神経にも反応させます。

短鎖脂肪酸が交感神経にスイッチを入れ代謝が活性化するのです。

短鎖脂肪酸は脂肪の蓄積を抑え、消費を増やして肥満を防ぐ働きをしています。

脂肪細胞が増殖すると人の組織を破壊するぐらいなのを人の遺伝子は知っています。
でも脂肪細胞がすべて人のからだから失われると生きていけません。

過剰になり過ぎないで脂肪細胞をもっておかないといけません。
適量を遺伝子が人を活かすためにコントロールしています。

短鎖脂肪酸は、適量のとどめておき、脂肪細胞が増殖しないように保ってもらうためにとても理にかなうシステムです。

短鎖脂肪酸はお酢を飲めば増やせる

短鎖脂肪酸は、3つに物質からできています。
その3つとは、酢酸（さくさん）、酪酸（らくさん）、プロピオン酸です。

この3つの物質のうち着目したいのが、酢酸。

酢酸とは、酸っぱい酸味のお酢です。
木村氏によると、お酢を飲んでも短鎖脂肪酸を増やせると言っています。

腸内細菌に短鎖脂肪酸を作ってもらうのが一番ですが、お酢を飲むのも良いのです。
お酢を飲むと短鎖脂肪酸が一瞬増えるので、脂肪細胞を増やさないようにするセンサーが働きます。

短鎖脂肪酸を作る腸内フローラを増やす食事習慣とは？

短鎖脂肪酸は胃や十二指腸で消化されない食物をエサにするバクテロイデスの種類の腸内細菌が分解された物質です。

消化されない食物は食物繊維です。

食物繊維をたくさん摂る

食物繊維は人の消化器が消化できません。
短鎖脂肪酸を作る細菌たちは食物繊維を食べて原料にします。

コンビニ食やスーパーのお惣菜が続くと食物繊維が不足します。
食物繊維が不足すると短鎖脂肪酸をエサにできないのでどんどん減ってきます。

偏った食生活は、肥満フローラが増え脂肪細胞が増えるのをブレーキかけられません。
食物繊維は便秘に効くと言われてますが、それ以外に脂肪細胞を増やすのにブレーキをかける役割があったのです。

野菜中心の食事習慣にする

食物繊維は野菜に多く含まれます。
脂肪細胞を増やさないやせ型体質にするには、食生活を野菜中心にしましょう。

ゴートン氏は人を対象にした食事療法の研究で健康な10人を選び10日間入院させました。
低脂肪・高食物繊維の食事グループと高脂肪・低食物繊維の食事をするグループに分けました。

腸内フローラの変化は24時間後にやせフローラに変化していくのがわかっています。

2週間完全にお肉を食べない

わたしが実践する腸内フローラをやせ型にする方法は、2週間お肉を食べない食生活にします。
お肉が好きなのであれば、特に牛肉をやめる食生活にするといいです。

牛肉は高タンパク質・高脂肪なので腸内細菌は悪玉菌がそれらの残りカスをエサにします。
悪玉菌はアミノ酸の消化の残りをエサにし増殖します。

短鎖脂肪酸のバクテロイデスの種類は善玉菌です。
お肉を最低2週間控えると、短鎖脂肪酸が増え脂肪細胞が増えなくなります。

この方法はわたしが実証しています。
女性が綺麗になりたいなら牛肉は食べないで！牛肉は栄養過多でバランス壊すで詳しく書いていますのでまた見ておいてくださいね。

まとめ；食事バランスを整えて短鎖脂肪酸を増やしてやせ型体質に

腸内フローラの研究は世界中で盛んに行なわれています。

これまで腸は食べ物を消化吸収する単なる消化器だと考えられてました。
でも、腸内フローラの発見からさまざまな病気に要因だったのです。

太りやすい体質と痩せやすい体質は腸内フローラの短鎖脂肪酸によります。
運動や食事などの生活習慣を変えてもお腹の脂肪が取れない結果がよくあります。

出産過程が普通分娩でなく帝王切開だった場合、膣内を胎児が通る間に母親の腸内フローラをもらいますが、帝王切開だとそれができません。

出産時に短鎖脂肪酸を作る腸内フローラがいないために脂肪が増えるのを防げない場合もあるのです。

短鎖脂肪酸を作る腸内フローラを増やすには、

• 食物繊維を摂取
  
• 野菜を中心の生活
  
• 2週間お肉を食べない

この3つをあなたの生活に取り入れてみてください。
短鎖脂肪酸を増やす腸内フローラが増えると、あなたのこれからの人生は痩せるとか太ったとか気にしなくていい質の高い時間が手に入りますよ。

ぜひ参考にされてくださいね。

わたしのこのサイトでは40代女性のからだを健康的に美しくするためにさまざまな記事を書いています。

パーソナルトレーナー歴21年のキャリアを生かして腸内バランスに専門的な勉強をし生活習慣の見直しのプログラムを提供しています。

わたしのパーソナルトレーニングは慢性疾患を抱えている女性に基礎生理学の知識をもとに少しでも改善できるように運動プログラムをご提案しています。特に甲状腺の病気にであるバセドウ病についての記事を書いています。

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